Rider Hide の No Guts, No Glory

マイペースな人生を目指し、バイク,写真,自転車,小説などが好きで、BMW R1200GS、Vespa LX150ie、CARRERA NITRO SL、Tern Surge Pro乗りのOver還暦ライダーです。 写真展には「 Hide.Yamamoto 」のネームで出展していることが多いです

馳 星周 (著)『少年と犬』 (文春文庫) 読了

今年の19作品目 「夏の文庫100冊フェア」で購入した本以降、読むペースが上がったような気もするな。

珍しくと言うか、偶然にも気に入った内容の本が続いてページが進んだという事かもしれない。ということは、そろそろペースダウンか?(笑)

さて、この作品は「夏の文庫100冊フェア」で購入した本がまだ全て読み終えていない段階で書店の平積みで見かけて気になって購入したものです。

馳さんの作品は初めてです。たまには直木賞作品も読まねば・・・という訳では無いですが「人と犬の種を超えた深い絆を描く感涙作」ということで、ミステリーものに偏らないようするためにもねぇ(笑)

さて、本作品は7つからなる短編集で登場人物は男、泥棒、夫婦、少女、娼婦(今までもやっぱりこう呼ぶのか?)、老人そして少年と変わっていくが、南へ移動していく「多聞」という名のシェパードと和犬の雑種が全てに登場してくる連作短編集とも言えます。

最初のあたりは以前に読んだことがある山本 甲士さんの『迷犬マジック』に通じるような作品なんだろうか?って思いもしましたが、なぜ多聞は南を目指しているのか? その目的地には何があるのか?が気になり、どんどんページ進みました。

ナタバレになるので書けないが最後はウルウル来そうでした。さすが、直木賞作品ですね。

ちょっと不思議だったのは「オール讀物」に初出誌した年次と今回の順序が異なっているのは何故なんだろう?