今年の9作品目 先日ベスパで行った「土かべ文庫」で珈琲を飲みながら最初の辺りを読んでみて面白そうと思って購入した古本です。どうしても自転車やバイクが関係すると読みたいってパターンが多い?(笑)
作者の伊藤さんは長らく勤めた学校の定年が間近になったので自転車で通勤してみようと思い立つ。 片道12.5kmって、ロードバイクにしょっちゅう乗っている人ならどうってことのない距離だが高齢者になってからというのが凄い。だって、今の私よりも少し年齢が上の時に乗り始めたみたいだしね。
そこからがもっと凄い。乗り始めてものの数ヶ月の間に6台の自転車を次々に購入(買い替えではなく買い増し)するし、どんどん遠出してしまうってのは驚きです(*_*)
しかもそれだけではなく、道中で体の調子が悪くなり予定変更して引き返したり、何度も転倒して骨や歯が折れるような大怪我にもめげずに乗り続けるのが凄い(本人以上にそれを許す家人も凄い・・・というか諦めているのか?)
東京都内を走っている部分は私が東京の地理(地名)に明るくないので今ひとつ面白みが伝わらないところもあったが、泊りがけで北海道へも行っている記録などは読んでいてその光景も浮かんできて、いいなぁ~俺も行きたいなぁ・・・なんて思って読み進めていました。 間違っても下痢を起こすような不味い牡蠣やホタテなどには遭遇したくないが(^^;
今のようにスマホひとつで何でも情報検索や予約できるような時代ではないときの自転車旅ってのは凄いよなぁ~
私よりも歳上なのに年齢を感じさせない行動力には頭が下がるし、同世代の自転車仲間で北海道などへ行けるなんてのは羨ましい。 数年前には私も数名でビワイチやしまなみ海道を走ったが、コロナ以降?みんな自転車に乗ってないみたいだし。
私も伊藤さんを見習っていつまでも趣味として楽しく自転車に乗りたいものです。2台で十分ですけどね(笑)
伊藤さんは昨年、90歳でお亡くなりになられているんですね。天国でも走っているのかな? 御冥福を祈ります。
前作に「自転車ぎこぎこ」ってのがあるらしいですね。見つけたら読んでみたい(^^;