昨日に続いて読み終えた本の記録です。 今年の13作品目で平成から令和にかけて読んでいた本ですが、だからどうなんだ? (^^;
新聞に載っていた書評だったか、広告で見たのかは忘れたんですが、この本を知って読んでみたくなったので書店で購入したものです。 しかしながら、思っていた感じとちょっと違っていたかなってパターンだったかも (^^;
それはさておき、ミステリーものでよくある?全く違う二つの話が並行して進んでいって意外なところで繋がっていく作品で、一つの話は刑事を殺した刑期を終えて出所してきた「秋山圭一」が自分でもなぜ殺したのかよく覚えていない真の理由を自らが探す話。
もう一つの話は10年前に失踪した父から毎年誕生日に手紙が届く「阿久津麻美子」だが、麻美子の婚約者の不倫相手が殺された上に婚約者も死体となって発見され、麻美子の弟が殺人容疑で逮捕されてしまった。その疑いを晴らすためにも父の行方を探す話。
タイトルからすれば主人公は麻美子の方であって、圭一には麻美子の父からの手紙は関係ないはずなのにどうやってつながるんだ・・・?って読み続けたら、予想しなかった繋がりになっていた。 正直言って、あり得ないだろうと思う展開もあるが、そこはまぁ小説ですからいいか。
やや登場人物が多い?と言うか複雑な感じがしたので、誰が誰だったかを確認しながら読み進めるのにちょっと苦労したことも本音です。 最近、理解力と言うか全体把握の力が足らないのかなぁ?
解説にもありましたが、小杉さんは家族の絆、親子の絆を描いているのでしょうが、果たしてこの父の姿というか生き方は正しいのか? それは、読者によって答えが違うだろうね。
私は残念ながら帯に書かれたような涙まで出なかった (^^ゞ それはそうとして、内容は全体として少々暗いと言うか重かった感じでした。
TVドラマ化されれば人間関係も繋がりも分かりやすいのに・・・って思ったら、過去に放映されていたようだった(笑)