Rider Hide の No Guts, No Glory

自由気ままな人生を目指し、バイク,写真,自転車,小説などが好きで、R1200GS、CARRERA NITRO SL、Tern Surge Pro乗りの還暦ライダーです。 写真展には「 Hide.Yamamoto 」のネームで出展していることが多いです

高嶋 哲夫(著)『脳人間の告白』(河出文庫)読了

f:id:Rider_Hide:20191008220910j:plain 今年の27作品目 高嶋さんの作品は過去のブログを確認すると「M8」、「ミッドナイトイーグル」、「ペトロバグ -禁断の石油生成菌」、「都庁爆破!」、 「TSUNAMI 津波」を読んでいるが、もう10年くらい前だから、久しぶりの高嶋作品ということになる。

 例によって職場近くの古本屋さんで見かけて、高嶋さんの本なら読んでいて吸い込まれるかな?と内容を確認せず気軽に購入。

 う~む、これは・・・過去に読んだ作品とは色々な意味で違った。

 少しネタバレになるが、脳研究の最先端にいた医師本郷が交通事故にあい、手の施しようがない状態だったが偶然にも脳だけが損傷を免れていたことから、皮肉にも生きている間に脳だけが取り出されて研究材料となってしまうというあり得ない話・・・だと思うが、知らないだけで実際には生体脳移植?が密かに実験されていたら・・・恐わぁ~

 「脳死」とか「植物人間」ってのは聞くことはあっても、私は幸いにして、今までにそうした状態の家族や知人に面したことはない。 

 人間の「死」とは脳が止まった時なのか?心肺が停止した時なのか。 どちらが正しいと言えるのか、息をしていて、血液が循環していれば生きていると言うのか。とは言え、呼びかけなどに何の反応を示さない状態が人間として生きていると言えるのか? 本当に直面したら・・・難しいな。

 一つ言えるのは、もしも私自身がそういう状態になって、何の反応も示さなかったら、『無理して生かして欲しくない。死んでいると思ってもらって結構だ』ということだけは確かだ (^^ゞ

 話が横にそれたので、本書に戻るが、本郷と一緒になって研究していたメンバーや教授、交通事故を調べる刑事、助手席に乗っていて一緒に事故に遭った婚約者など、色々な考えや行動が興味深い。交通事故に絡むちょっとしたミステリーもあるし。

 そして、本郷の取り出された脳はず~っとこの状態が続くのか。まさか、脳の移植先が見つかるってことは無いだろうから、どうやって終わらせるんだろう?と心配したが・・・なるほど、こういう終わらせ方なんだ。