やっと今年12作品目になったが、実はGW前に読み終えている本なので、これが平成最後に読んだ本になっている。 それを今頃になって記録を書くのか?って話もあるがちゃんと残しておこう(^^ゞ
書店の平積みで帯に書かれた「働くとは、人生とは。」を見てどんな内容の本なのか気になって購入したものです。
重松さんの作品は過去に何か読んだような気もするが、ブログに記録を残し始めた前かも知れず今一つ思い出さない。記憶力低下か?それはちょっとヤバイな(^^;
さて、本書の話に戻そうか。 少しネタバレになるが、不本意な人事異動で社内で「リストラ部屋」とも呼ばれる「イノベーションルーム」へ性格も仕事に対する考えも大きく異なる3人が異動となった。
リストラ部屋の上司は、社内で無能と評判の江崎室長がいるが、ずっ〜と本ばかり読んでいる。はたして彼は敵なのか味方なのか?
そんな時に主人公には「ニワトリは一度だけ飛べる」という謎のメールが届き、異動してきた3人を『オズの魔法使い』の登場人物である「臆病なライオン」、「脳みその無いカカシ」そして「ハートのないブリキのきこり」であると例えた。
メールの主は社内事情に詳しいようなので、社内にいる数少ない味方なのか? 主人公は「ライオン」に例えられ、ニワトリは一度だけ飛べるから勇気を持てと激励しているようにも思えるが、一体何者なのか分からない。
仕事に対する考え方も三者三様だから、リストラ部屋へ左遷された反応も“怒る”、“落ち込む”、“喜ぶ”と全く違うんだが、意外な展開から無能な室長も含めた4人だけではなく、謎のメールの主を入れた5人が一致団結?してゲリラ戦術で会社と戦っていくことになるが、このあたりの展開は、さすがに書くのを差し控えよう。 気になる方は読んでみてください。
一言だけ書いておくと「ニワトリは飛んだのです」(笑)
ラストはリストラ部屋から戻れてハッピーエンドになるのか?と思ったが、結局、みんなが退職を選択。そうだからと言ってアンハッピーとも思えない。それも選択のひとつでいいんじゃないかな。
「オズの魔法使い」ってタイトルは有名だから知っているが、読んだことはないのでどんな内容なのか気になるな。 いい年したおっさんが読んでも大丈夫な本だろうか? それと、飛ぶニワトリの話として奈良の石上神宮のことが書かれていて、以前に山の辺の道を歩いた時にニワトリがいたなぁ~と思い出した。
私は幸いにしてリストラのような異動は経験せず(気づかず?)サラリーマンを卒業できそうだが、もしもの場合、俺にまだ飛ぶ勇気はあるだろうか・・・?