Rider Hide の No Guts, No Glory

自由気ままな人生を目指し、バイク,写真,自転車,小説などが好きで、R1200GS、CARRERA NITRO SL、Tern Surge Pro乗りの還暦ライダーです。 写真展には「 Hide.Yamamoto 」のネームで出展していることが多いです

江上 剛(著)『ラストチャンス 再生請負人』(講談社文庫) 読了

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 今年22作品目。 いつもながら、記録に残すのをサボっていたので読み終えてから、既に3週間くらい経っているかな (^^ゞ

 江上さんの作品を読むのは初めてなんだろうか? あまり記憶にないm(__)m 

 主人公の樫村は勤めていた大手WBJ銀行で出世コースを歩んでいたが、突然、国内最大級で財閥系の菱光銀行に吸収合併されて、グループ会社へ左遷まがいの出向させられたのを機に飲食店チェーンのCFOとして転職することにした。

 妻から「やりがいを見つけてくれればいいと思うわ。サラリーマンって、ぐずぐず言って暮らしても、きゃっきゃっと喜んでやっていても、出世しても、しなくてもあまり妻から見れば関係ないって言えば悪いけど。 あなたが何かやりがいがあって、毎日が充実していれば、それでいいんじゃないかなって、そう思うようにしたの」って言われる。
 そうそう。生きていく上ではどうしても収入が必要となるので働かねばならないが、やりがいのない仕事はしたくないよね。良い奥さんだなぁ〜 (^^ゞ

 それにしても、転職先はかなりヤバイ感じ。 老女の占い師からは「人生、七味とうがらし」・・・“うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ”それが人生に深みを与えると言われていて、その通りになっていくのは辛いね。
 奥さんの「七味のきいた美味しいキムチになってね」は笑えるが。

 読んでいて腹立たしい奴らもでてくるが、分かってくれる味方もちゃんといてまさに「捨てる神あれば拾う神あり」ってところですかね。 ラストで腹立たしかった奴らに、ざまあ見ろ!ってところもあって少しスカッとするが、現実はこんなに上手くはいかんだろうな。

 老女の占い師は「順調だった人生は面白くも何ともなく、薄味で何の特徴もない」って言っている。 確かに、苦労人の方が人に歴史ありって感じがして間違いではないとも思うが、私はタップリと七味をかけられるのは勘弁願いたい。そんなに濃い味は要りません (^^;

 知りませんでしたが、これはTVドラマ化されていたんですね。どんな感じだったんだろう。

 話は変わるが、WBJ銀行の前身が四和銀行となっていたのを見て、三○銀行から、現在の○菱U○J銀行になってきたのを思い出してしまった。多少、実例を参考にしているのだろうか。