今年の28作品目 貫井さんの作品としては以前に『夜想』、『微笑む人』そして『愚行録』の三冊を読んでいるのでこれが4作品目となる。
実はこの本、先に妻が読んでいた本で「面白いから、読んでみたら」と渡されたものです。
てっきり、長編ものだと思って読み始めたら、まだ1/4も進まない序盤なのに名探偵ことミステリー作家の吉祥院が被害者を見つけ出すので、あれぇ〜もう終わっちゃうのか?
それともこの名探偵は“迷”探偵で、どんでん返しとなって話が続くの?と思ったら何のことはない、そのまま解決しちゃった。
ということで、表題作の「被害者は誰?」、「目撃者は誰?」、「探偵は誰?」そして「名探偵は誰?」の4つの「・・・誰?」シリーズの短編集となっていました。
ミステリー作家の吉祥院は捜査一課の桂島刑事の大学時代の先輩で、容姿端麗・頭脳明晰らしいが、ちょっと性格は無茶苦茶?(笑)
そんな2人が掛け合い漫才・・・じゃないが、桂島刑事がさんざん突っ込まれながら事件を解決していく。もっとも、解決するのは吉祥院なんですけどね。
「被害者は誰?」と「目撃者は誰?」は、いくらなんでも簡単に解決しすぎだろ?って思ったが、「探偵は誰?」はちょっと長くて面白かった。 そして、「名探偵は誰?」はしっかり騙された(笑)
まぁ、全体に軽く読めて、以前に読んだ貫井さんの作品とは全く違ってちょっとビックリしたなぁ〜 (^^ゞ