これは小説などではないので読書と言えるか否か悩むところだが、せっかく昨日、仕事納めの帰りので電車で読み終えたのだから今年の21作品目として記録に残しておこう(^^;
本書は書店で平積みではなく、棚に一冊しかなかったが気になるタイトルの本を偶然見かけて購入しました。
だって、昼休みの散歩も含めてあちこちのギャラリーを回って写真を拝見することが多いものの、まだまだ「わからない写真」に出くわすことがありますからね。
私が写真展などに出している作品は「いい写真」と言えるのか?なんてことを振り返ろうなんてことはこれっぽっちも・・・思いました(笑)
まぁ、それは置いといて小林さんの言う「いい写真」とは(ここには書きません)3つのポイントだそうだ。なるほどね。
ニューヨーク近代美術館のジョン・シャーカフスキーさんの言葉として紹介されている写真は「窓」か「鏡」か。という例えはわかりやすい。もちろん「鏡」についての奥は深いし、観る側の観る力(想像力も含めた写真を読む力)が必要だけど。
さて、本書を読み終えて写真はわかったか?と言われれば、まだまだわからない作品に出会うだろう。写真に答えはない。観る人によって答えは違うし、作者は何を言いたいのか、それをわかろうと考えることで良いのでしょう。
小林さんが最後に書かれた『これからも、わからないからこそ、わかろうとすることを続けていきたい。そのためには面白がることが重要だと思っている』そうですよね。何事もまずは楽しむことが重要だ。
ちなみに小林さんの写真は昨年の10月、いつも昼休み散歩でニコンプラザ大阪へ行って『深い沈黙』を拝見していますので、その時の写真を貼っておこう。
これからさらに雪深い季節を迎える前だろうか、雪が乗った冬枯れの山の写真で寂しいもののじっと見入っていたことを思い出しました。