やっと今年の5作品目だが、既に読み終えて2週間以上経ってしまった(^^;
「往復書簡」によって登場人物の過去が明らかになっていく短編集なんですが、“書簡”って・・・なんとなく硬い言い回しだなぁ(笑)
「十年後の卒業文集」のラストはなんとなく予想できたが、「二十年後の宿題」はそうくるとは思ってなかった。
「十五年後の補習」は十年後、二十年後よりもミステリー度が強く、どんでん返しもあってページが進みました。
すべてが手紙のやり取りで内容がわかっていくのでペースは比較的ゆっくりですが、話の途中で第三者が割り込んでこないから理解しやすいですね。
湊さんと言えば「イヤミス」の印象が強いが、この作品はそんなドス黒い話になっておらず、後味もスッキリ爽やかな感じでした。・・・って、イヤミスの短編を期待していたのか(笑)
2010年に刊行されたものなので世の中にはガラケーどころかスマホもあって、メールも簡単にできる時代だったが、それを使わない(使えない)環境で手紙のやり取りで進めざるを得ないことになっているが、なんの違和感もないのが良いですね。 もっとも、私は文字を書くのは嫌いですが(爆笑)