今年の4作品目ですが3月も終わるというのに4冊じゃペースが悪いなぁ〜
それはさておき、増山さんの作品を読むのは初めてだと思います。 書店の平積みで帯に書かれた『予想もつかない展開とかつてない読後感。 驚嘆と希望の物語』ってのに惹かれて購入(^^ゞ
尼崎に祖父が創業した小さな映画館「波の上キネマ」を継ぐ安室俊介はシネコンに客を取られて閉館を余儀なくされるが、閉館する前に祖父がなぜ「波の上のキネマ」を作ったのか調べてみることに・・・。
そこから、時間が80年前に遡って舞台も沖縄の西表島へ移り、主人公は祖父である安室俊英に代わる。
俊英は甘い話に騙されて脱出不可能な島へ連れてこられ、苛酷な環境で石炭を掘る労働を強いらることに。 西表島での話はちょっと長かったが、どう「波の上のキネマ」に繋がっていくのか気になって読み続けました。 終盤、俊英が上手く逃げ出せたのかと思ったら・・・なんてこった。
子どもの頃、生まれ育った町にも小さな映画館があったけれど、 いつの頃か閉館になったことをふと思い出した。 昔は街のあちこちに映画館があったんだろうね。
フィクションですが西表島の炭鉱のことは知らなかったし、ましてやそのジャングルの中に映画館があったのが史実とは吃驚しました。まだまだ知らないことが一杯あるんだなぁ。