Rider Hide の No Guts, No Glory

自由気ままな人生を目指し、バイク,写真,自転車,小説などが好きで、R1200GS、CARRERA NITRO SL、Tern Surge Pro乗りの還暦ライダーです。 写真展には「 Hide.Yamamoto 」のネームで出展していることが多いです

浅田 次郎(著)『おもかげ』(講談社文庫)読了

f:id:Rider_Hide:20210227193228j:plain今年の3作品目 久しぶりに浅田次郎さんの作品を読みました。

書店に新装版の『地下鉄(メトロ)に乗って』と並んでこの『おもかげ』が平積みされていて、帯には「新たな代表作」と大きく書かれていたので、これは読まねばなるまいってことで購入。

定年まで勤め上げて送別会の帰りに地下鉄の中で倒れた竹脇正一。 幼なじみや同期入社の社長や家族が見舞いに来るが意識は戻らず、集中治療室で寝たきりなんだが、幽体離脱か?誰かに連れ出されて心は病院の外へと出て行き、地下鉄に何度か乗ったりする。

正直言って、途中までこれが「新たな代表作」ってどう言うこと? 何となく間延びしている気がするんだが、この先の展開はどうなるんだ?って思いながら読み続けたら、最終章の中程から話の全貌が徐々に見えてきて思わずページがどんどん進む。なるほどねぇ〜こういう展開だったのか。

確かに帯に「涙なくして読めない最終章」ってある訳だ。さすがに涙は流さなかったけど(^^ゞ 

それにしても、サラリーマンを終えてこれから遊ぶぞ?って時に倒れるってのは嫌だ。なんとしても避けたいもんだね(^^ゞ

『地下鉄(メトロ)に乗って』を読んだのはいつかな?とブログを調べたらもう15年前か。少し内容を忘れてきているのでもう一度読みたくなった。

話は変わる?が、本書の中程に竹脇の心が地下鉄に乗った際に見た乗客に対する記述で『スマホに熱中する女性。ゲームか、ラインの雑談か。いずれにしろ、このうえなく非生産的なそれらの行為に、どうして疑いもなく没頭できるのだろうか。世界中で同時進行しているこのバカバカしい無駄遣いが、人類の到達したインテリジェンスだとはとうてい思えない。 ・・・(中略)・・・ 掌に収まる魔法の匣はいかにも平和的な相をしており、暴力をふるおうにも手足がないから、まさかそれが破壊者だとは思わないし、自分がそのロボットに隷属しているという意識は誰も持っていない。』と言うのがある。

きっと、浅田さんのご意見を竹脇に言わせているんだろうね。 まさにその通りだと思うが、ついついスマホを取り出してバカバカしい無駄遣いしています(^^ゞ 

それでも、私はスマホでゲームをしていないだけまし?って思うことにしよう(笑)