今年の18作品目。 お金はまったく貯まらないというのに、このブログに記録を残さず読み終えた本が３冊貯まってしまった（笑） まぁ、誰も記事を待っていないだろうから貯まったところで構わないんですけどね。と言うことで、その内の１冊目。
私にとっては未だに『告白』のインパクトが強く残っている湊さんなんですが『ユートピア』というタイトルをつけた作品はどんな内容だろう？と気になって購入した。
序盤のあたりは、湊さんらしくない？太平洋を望む人口7,000人の港町である「鼻崎町」を舞台にした女性３人の仲良し話だったのか？ と思うような感じで進む。
５年前に鼻崎町の岬タウンでおきたという殺人事件との関係はどうなっているんだ？ これはミステリーじゃなかったのか･･･と今一つ話にのめり込めず、今回はちょっとハズレだったかな？と思いながらも諦めずに読み進めた。
ところがどっこい、読み進めると仲良しっぽく振る舞っているものの、それぞれの女性の心の中と言うか、腹の中は“自分本位”で、“見栄っ張り”で、“親バカ”で、“嫉妬心の塊”で ･･･ 読んでいて、なんともイヤぁ〜な人物像が見えてくる（笑）
さらに、あることからネット上に匿名で誹謗中傷する町民たちの本心？なども出てきて、これぞまさに？ 湊さんの作品らしくドロドロとして、やっぱりイヤミスなんですね (^^;
もっとも、世の中、人の腹の内なんてわかんないから、実際はこんなものか、これ以上の腹黒かもしれない。
例えば、SNSで「いいね！」が押されていても、本当に「いいね」と思って押されたのか「どうでもいいね」の“いいね”なのかはよく分からんし (^^; ブログなどをTwitterやFacebookなどで紹介しても、中身なんて読まずに「いいね！」を押されているかも知れないし (汗）
もっとも、最後まで読んでもらえる内容を書いていない方が悪いんだけどね。･･･ 今回はやけに自虐的だな（笑）
おい！偉そうに言う、お前の腹の内はどうなんだ？って聞かれたら･･･回答は黙秘します (^^ゞ
おっと、話がそれたので、少し戻そう。 メインの女性３人のうち、主婦２人には小学生の女の子がいて、仲良しであるんだけど、実はこの二人には親に黙っている秘密が･･･
そして、最後には心配した？５年前の殺人事件も関係してました。 詳細は、ネタバレになるので止めておきますので、気になる人は読んでみて下さい(^^;
