Rider Hide の No Guts, No Glory

マイペースな人生を目指し、バイク,写真,自転車,小説などが好きで、BMW R1200GS、Vespa LX150ie、CARRERA NITRO SL、Tern Surge Pro乗りのOver還暦ライダーです。 写真展には「 Hide.Yamamoto 」のネームで出展していることが多いです

火坂 雅志(著) 『真田三代』 読了

f:id:Rider_Hide:20161211113417j:plain  あまり好んで歴史小説を読む方ではないのだが、今年の大河ドラマ真田丸』を妻が欠かさず見るものだからつい一緒に見てしまう。

 さすがは三谷幸喜さんの脚本だけあって面白いし非常に判りやすい。
 真田幸村の名前は知っていても、さほど詳しく知らなかったので、もう少し入り込んでみるか・・・ってことで、先月上旬にこの本を購入。

 歴史小説はあまり読まないと言いながら、先に読んだ『村上海賊の娘』は比較的似た時代の小説ではあるが、史実を基にしているものの、主人公の村上景は実在しないようだから、ちょっとジャンルが違うと思っている(^^;

 さて、話を戻して本書だが、それなりのページ数の2冊で物量がある上に、登場人物が多い上に名前が変わる(この時代は仕方がない)し、下克上の世だから誰が敵か味方か、頭の中がこんがらがって読み進むのに少々時間が掛かったが、真田丸の最終回までには何とか読み終えた。ふ~ぅ(笑)

 小説と言っても史実は変えられない。しかしながら、その展開は古文書などに残って明確になっていない部分は作者によって若干味付けが違うから面白味も差が出るだろう。

 火坂さんは真田幸村は上杉家に人質となっていた頃に上杉家の家老である直江兼続の考え方に心を打たれている感じが強く、さらに、兼続の妹きたに憧れていたように書いてある。

 さらに、情報戦に重要な役を担う禰津のノノウと呼ばれる歩き巫女は真田丸に登場してこないし、真田丸で"幸村"と名乗るのは九度山を出る頃だが本書ではもっと早くから幸村となっている。もちろん、本書には幼なじみの"きり"も出てこない。違いを探す必要もないんだが(笑)

 面白さはと判りやすさは真田丸の方に軍配が上がるかも知れないが、あっちは視聴率を稼ぐ必用のあるドラマですからねぇ。本書の内容は読み応えがあったし、あの時代を詳しく知ることができてよかった。

 歴史モノは似たような本を何冊も読んで自分にピッタリくる展開を作り上げるのも楽しいかも知れないと思うようになってきたのは自分が歳を取った証拠かも知れない?・・・まぁ、それは事実だからいいんだが。と言う訳で、似た時代の小説を購入してしまったが、今度は上・中・下の3巻モノなので、小休止がてらに推理小説を一冊挟んで年明けからにするか(笑)

 そうそう、表紙を開いたところに真田三代系譜は載っているが、他にも主要登場人物人の家譜を載せて欲しいところだな。 それと、ある程度の地名は判るが概略図もあると位置関係が判りやすいのだが。