今年2作品目 昨年末に古本市場で見かけて購入したもので先月中に読み終えていたが、記録に残すのが遅れた。まぁ、それはどうでも良いことだが(笑)
さて、本書ですが、刑事であった神場は定年退職して妻と2人で四国へ遍路の旅に出ているところから話は始まる。 お遍路を開始した矢先、宿で見たTVニュースで自ら捜査にあたった少女誘拐事件に酷似した事件が勤務していた管轄で発生したことを知った。
神場はその事件を追っている後輩刑事から時折その捜査情報をもらうのだが、自分が携わった昔の事件が気になると言うか、後悔があるようだ。 誘拐犯人はちゃんと捕まえたのに何故だ? 初動捜査ミスで少女の命を助けられず悔しかったのだろうか?と思ったがそうではないようだ。
お遍路に出た理由もその事件に関連しているようだし、解決している過去の事件に何が隠されているのだろう?と思いながら読み進めた。 そして、お遍路も無事に終わる頃、一気に謎が解ける。
なるほど、そう言うことだったか。(ネタバレになるので理由は書きませんけどね)
柚月さんの作品は初めてだと思うが、女性作家だと気づかず読んでいた(^^ゞ そう言えば、お遍路中における神場の妻の描写は女性ならではかな? 他の作品も読んでみようかな。