今年の9作品目。 この本も職場の近くにある古本屋さんで見つけ、タイトルと表紙の絵を見て何やら面白そうと思って購入したもの。
このところ、古本屋さんで買うことが多いかな? まぁ、それはいいとして・・・この本はどういった類いになるのだろう。歴史小説って言うのはさすがに大げさか (^^ゞ
江戸幕府の第10代将軍である徳川家治の巨大な猛犬「仁王丸」を預かる小笠官兵衛が主人公。いや「仁王丸」が主役なのか?
優しくて出世欲のない?官兵衛は、犬だけではなく、馬や鳥とも意思が通じる・・・ってのは言いすぎかもしれないが、手が付けられない猛犬だった?「仁王丸」を散歩好きの甘えん坊犬に育てたらしい。
どうやら、この作品には前作があって、猛犬時代がそっちに載っているらしい。これは、ちゃんと前作から読んだ方が面白かったのかも知れないが、こっちを先に読んでしまったのは仕方が無いな。
官兵衛は仁王丸が毒饅頭で殺されかけて寝ずの看病したり、後継将軍の政治に振り回されたり、最後には別の武家屋敷の猛犬に噛まれて瀕死の重傷を負ったりと比較的短い本ですが、色々な話が満載で。しかも、脇役の官兵衛の家族達も個性的で実に面白かった。
順序が逆になってしまうが、前作も読んでみたい。 古本屋さんに無ければ、書店で探すか (^^ゞ