Rider Hide の No Guts, No Glory

マイペースな人生を目指し、バイク,写真,自転車,小説などが好きで、BMW R1200GS、Vespa LX150ie、CARRERA NITRO SL、Tern Surge Pro乗りのOver還暦ライダーです。 写真展には「 Hide.Yamamoto 」のネームで出展していることが多いです

川村 元気(著)『億男』(文春文庫) 読了

f:id:Rider_Hide:20190121194845j:plain 今年の4作品目。 先日の読んだ本の記録と同様、昨年末に職場の近くにある古本屋で数冊まとめて購入したうちの1冊です。

 本書が映画化されたのは知っていたが、いつもながらに映画は見ていません m(__)m しかしながら、以前、書店の平積みでは何度も見かけていて、売れているようだから面白い内容なんだろうな。・・・・と気にしていたのに、また今度でいいかって通り過ぎていたところ、古本屋で見かけたのでつい買っちゃった(^^ゞ

  あれぇ〜、思っていたような内容とは大きく違っていたなぁ〜 (^^; それでも、サクサク読めたな。本当は、もっとお金について深く考えながら読むべきなんでしょうが、(もう何年も宝くじは買っていないが)年末ジャンボなどを買っていた頃は「もし、当ったら、来年はどうしよう・・・・」なんて心配をしていたにも関わらず、その心配が現実のものになったことは言うまでもなくなかったですからね(笑)

 今年の年賀葉書に至っては、これまでの最低記録更新で、たった1枚しか当たらなかった。もちろん、言うまでもなく切手シートです(涙)

 さて、話を本書に戻して。 

 弟の3,000万円の借金の肩代わりし、妻と娘と離れて昼夜を問わず必死になって働く主人公の「一男」が、ひょんなことから福引でもらった宝くじが大当たりで、三億円を手に入れ“一男”から“億男”になったと思ったら、大学時代の親友である「九十九」にお金を奪われ?九十九を探しながら「お金と幸せの答え」を求め歩くことになる。
 さて、奪われた大金は戻ってくるのか? 再び妻と娘と一緒になって幸せに暮らせるのか?
 
 それにしても、十数年も会ってなかった親友?に対して、いきなり「三億当ったからどうしよう」って相談するかねぇ。 相談より先にまずは肩代わりしている借金を返してから行動すればよかったのに・・・・って思うんだけど、娘が言う通り、大金を奪われた後も、親友だと言っているところがミソか。

 「お金と幸せ」かぁ、やっぱり、お金は無いよりはあった方がいいと思うが、だからと言って、お金でも手に入れられないものがある。ってことを考えろってことか?

 本書に出てくるチャップリンの言葉『人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ』があるが、「ほんの少し」って言われても、人によってどれくらいが、“ほんの少し”なのかは違うだろうしなぁ〜(笑)

 映画はどんな感じだったんだろう。TV放送されたら見てみよう・・・・まだ放送されてないよね? (^^ゞ