今年も間もなく終わりだが、やっと27作品目(30冊目)の読了
浅田さんの本は何冊か読んで(一番最近はこれかな?)いますが、これは・・・話に入って行けない訳ではなかったが、今まで読んだ浅田さんの作品とはかなり異なる気がした。
この作品のジャンルは・・・推理小説では無く、恋愛小説でも無い。 ある意味ミステリーなんだろうが、名前は出てこずに常に“私”としか言わない主人公?・・・いや主人公は、その“私”の旧友である都築か。
その都築が若い商社マンで立身出世を夢見ていた頃、主に海外で見た夢と現実が入り交じりながら、ほぼ一方的に“私”に語っていく。
白い枕で寝るか、黒い枕で寝るかで都築が見る夢の内容は楽しい夢になるか、悪夢になるか、その差が大きく、その夢が現実社会の都築の仕事に影響していき、出世どころか落ちていく。
最後まで読めば何かオチがあるんだろう。と期待しながら読み進めたのだが・・・あれ? う〜む。またしても読解力不足か。
結局、“私”と都築と都築の部屋で亡くなった柏井との関係も良く分からないままだし、ちょっと消化不良っぽいな。
さて、今年も残り10日ほどだから、よく読んでもう2作品くらいか。30作品に届かず終わりそうだ。