今年の23作品目(26冊目)の読了 この本もまとめて購入した一冊です。
私は鉄チャンではないが、阪堺電車(正式会社名は「阪堺電気軌道(株)」)は見たこともあるし、2〜3回だと思うが乗ったことはある。(大阪北部に住んでいると乗る機会は少ないっす)
一番の想い出は、まだインターネットは世の中に無く?(あったとしても一般には知られていない)、“オタク”(既に死語か?)による“パソコン通信”(やはりこれも死語?)が流行っていた頃、写真好き・パソコン好きのメンバーで電車を貸し切った「チンチン電車オフ」を行ったのはこの路線だったんじゃないかなぁ〜
そのオフで貸し切った車両もイベント用の古っぽい電車だったから、本書の主役である「モ161形電車」だったのだろうか? それとも、この時も車庫で寝ていたのだろうか?(笑)
さて、本書はその「モ161形電車」の「177号」が引退する前に、想い出を語る感じの短編集です。
確かに85年もの歴史があれば、新車の頃、戦時中の頃、高度経済成時代、オイルショックの頃、バブル崩壊の頃、鉄道写真ブームの頃等々、177号も色々と話したい想い出はあるだろうね。本当はもっと色々な事件?があったんだろうと思う。
いずれの話も実際にあっても不思議じゃない?話ですが、内容に偏りはなく、面白いストーリーでライトミステリー的に楽しめることもあって、あっという間に読み終えてしまった。
それぞれ関連のない短編集なのか?と思ったが、登場人物に繋がりがあったりで上手く作り上げられていました。
もう少し、177号が話すところが多いかと思いましたが、まぁ、それはエピローグで楽しめたからいいかな。 それは、ちょっと涙を誘うかも?(笑)
鉄チャンでなくても、日本で多く見られた路面電車・・・と言うより、“チンチン電車”と呼びたいですが、どんどん消えてしまって、ちょっと残念です。
さて、まとめて購入した本も残すところあと一冊なので、年内に読み終えるのは確定だな。