Rider Hide の No Guts, No Glory

自由気ままな人生を目指し、バイク,写真,自転車,小説などが好きで、R1200GS、CARRERA NITRO SL、GIOS PANTO乗りの中年?ライダーです。 写真展には「 Hide.Yamamoto 」のネームで出展していることが多いです

荻原 浩(著)『二千七百の夏と冬』読了

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 今年の19作品目(21、22冊目)の読了・・・と言いながら、例によって?読み終えてからかなり時間が経過してしまったが、記録として残しておこう。

 荻原さんの作品は色々読んでいてハズレがなかったので書店の平積みで見かけて、上・下巻共一緒に購入したが、予想していた内容とはちょっと違いました(^^; とは言え、こうした作品も悪くはないかな。

 少しネタバレになりますが、イントロは2011年の夏、ダム建設現場でまだ若い男性の縄文人とみられる骨が発掘された場面から始まり、この物語のメイン舞台である2700年前の縄文時代の少年の話へ飛んでいく。

 その後、話は現代と2700年前を行ったり来たり(ほとんどは2700年前です)しますが、先に発掘された縄文人の横で弥生人の若い女性とみられる人骨が発掘される。
 しかも、縄文人に向きあって手を繋いでいたとみられる形で発掘されると共に、縄文人のそばには稲のようなものが見つかった。

 縄文時代弥生時代・・・小学校か中学校の歴史の授業で習ってはいるが、土器の違いと縄文→弥生といった順番くらいは覚えているものの、それ以上の記憶は定かでなかったが、この本を読んでそう言えば「稲作は弥生時代からだったか」と一つ勉強になりました(笑)

 カレンダー上のある日を境にして「ハイ、今日から弥生時代です」なんてことはない(と言うか、元号などによる時代名ではなく、現代人が区分するために名づけだけなんでしょ?)から、この物語のように縄文人の男性と弥生人の女性が同じ時期に生まれ育ち、恋に落ちても不思議ではないでしょうね。

 縄文人は「狩猟民族」で弥生人は「畜産・農耕民族」だったとも言えるのでしょうか? それはある意味、かなりの異文化なんでしょうね。

 若き縄文人ウルクは訳あって、暮らしていた村を自ら出て行かなければならなくなり、やがて弥生人の集落へたどり着くが、そこでは縄文人にはなかった差別を受けると共に、縄文人同士にはなかった人間対人間の争い(殺し合い)があることを知っていく。 しかし、そんな中で弥生人の若き女性カヒィと恋に落ち、やがて・・・おっと、ここまでにしておきましょう(笑)

 現代部分に登場するのは、古人骨発掘を取材する若き女性新聞記者と彼女が過去に付き合っていた紛争地を取材する男性カメラマンとの恋や、その男性カメラマンは日本人ではないために受ける偏見などが絡んでいるあたりは、今でも続く差別や争いごとに対して荻原さんは一石を投じているのだろうか。

 それにしても荻原さんって、本当に色々な作品を作るんだなぁ〜と今頃になって思う次第でした (^^ゞ
 登場してくる狩りの獲物などの呼び名が現代と違うのは・・・読む上ではちょっと取っつきにくいが、その方がリアリティがあるかも?

 さて、別の本も読み終えたので、書かねばならない?が、また後日(笑)