伊坂さんの本は今年の4月に『ガソリン生活』を読んでいたなぁ〜、あれは面白かった。
今回は殺し屋と泥棒がでてくるようなので、面白いミステリーを期待したのですが、ちょっと違った。
書店の平積みで『思わず「あっ」と声が出る。この驚きこそ伊坂マジック!』と書かれた帯に惹かれて購入したのだが・・・私は、「あっ」と声は出ずに「うん?」「どこで驚けば?」って感じだったかな(笑)
『ガソリン生活』よりも伊坂さんらしい本ではあると思う。 連作短編集なのかと思ったが、つながりのない作品も中に織り込まれており、解説を書かれた福永さんに言わせると、それが重要なんだそうだが、どうも私にはその意図が読めていないか(^^;
個人的には「僕の船」と「合コンの話」が面白かった。
あとがき?で伊坂さんは「綺麗に並んだ作品集というよりは、謎の工芸品ができあがったような感触があり、・・・(中略)・・・作者の達成感と読者の楽しさとは一致しないことも多いかも知れませんが・・・」とあった。
アハハ、確かにちょっと変わっているかも知れない。さて、これが今年最後の本かな?